
高校生という若さで白髪を見つけてしまうと、とてもショックですよね。若白髪は遺伝の可能性も考えられますが、その他に原因があることもあります。
白髪の理由を知ることで、白髪が増える前に対策もできるようになります。これからの将来のために正しい知識を身に付け、早めに対策をおこないましょう。
高校生で白髪になる理由
髪の毛が黒いのは、色素形成細胞のメラノサイトによって作られたメラニン色素が髪に入ることで黒い色が付いているからです。白髪になるのは、メラノサイトそのものの減少や、機能が低下してメラニン色素が作られなくなったことが原因です。また、メラニン色素はきちんと作られているのに、何らかの原因で髪に色素が入り込まないことも白髪になる理由として挙げられます。
メラノサイトの働きに影響が出る要因はさまざまですが、高校生の場合は以下のようなことが考えられます。
過度な食事制限によるダイエット
高校生で最も心配な点がダイエットです。高校生の10代という貴重な時期は、身体の成長過程でもあり、一時的に体重が増えることもあります。自然なことなので気にする必要はないのですが、不安になって体重を減らすために過度な食事制限によるダイエットをする人がいます。
その結果、栄養バランスが崩れ、髪の健康状態に影響が出てしまうのです。特に髪の毛やメラノサイトの大部分はたんぱく質できているので、黒いキレイな髪を作るために欠かせない栄養素です。
野菜やフルーツのみという偏った食事制限は、健康な髪を作るためのたんぱく質を不足させるので、白髪の原因となります。
偏った食生活
ダイエットをしていなくても、お菓子やファストフードで食事を済ませていると、栄養が偏り、白髪の原因となることがあります。
たんぱく質が髪に大切なものでも、お肉などの動物性タンパク質、揚げ物などの脂質を多く摂りすぎると頭皮から皮脂が過剰に分泌されます。
皮脂が毛穴に詰まれば髪の成長の妨げになるだけでなく、紫外線によって皮脂が酸化してしまい、頭皮や毛根を傷めるのです。ビタミンやミネラル不足も白髪の原因なので、栄養バランスが整った食生活が大切です。
ストレス
高校生は年齢的にもストレスを受けやすい時期です。学校の友人や親との関わり、アルバイト先での人間関係などで悩む高校生は多いです。それに加えて、勉強や受験なども強いストレスですよね。
人間はストレスによって自律神経が乱れます。自律神経の乱れは身体にさまざまな不調をもたらします。その中でも血流の悪さは髪への大きなダメージとなります。
髪に必要な栄養は血液によって運ばれているので、血流が悪くなるとメラノサイトの働きを鈍らせ、白髪の発生につながるのです。
夜更かしによる睡眠不足
高校生だとテストや受験勉強で、夜遅くまで頑張っている人も多いでしょう。しかし、睡眠不足は髪にとって悪影響です。
睡眠中には成長ホルモンが分泌されているのですが、これは新しい髪の毛の生成や、傷んだ髪の修復などの役割があります。睡眠不足になると成長ホルモンが十分に分泌されないので、髪の健康が保たれなくなってしまうのです。また、夜中でもスマホの使用やゲームをすると、睡眠不足はもちろん、脳や身体が興奮状態になるため血流が悪くなります。血流の悪さは白髪の原因になってしまうのです。
先天性の若白髪
若白髪は遺伝によるものが多いと言われています。
白髪の多い人の髪を調べてみると、メラノサイトが劣化しやすいという特徴や、黒髪に必要なたんぱく質を作る遺伝子が少ないことが研究によってわかっています。こうした白髪になりやすい遺伝子を両親や祖父母からの遺伝によって持っている人は、高校生という若さでも白髪になることがあります。
ただ、白髪になりやすい体質を遺伝によって受け継いでいたからといって、必ずしも白髪ができるわけではありません。また、遺伝ではなくても生まれつき白髪のできやすい体質であれば、若白髪になる可能性が高くなります。
高校生での白髪の対処方法
若白髪は加齢による通常の白髪とは原因が違うため、それに合わせた対処が必要です。間違った対処は髪を傷めてしまい、白髪以外にも抜け毛などの髪トラブルを引き起こします。そうならないためにも、高校生にあった白髪の対処方法を覚えましょう。
数本の場合は抜かずに切る
白髪が数本の場合、すぐに抜いてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、白髪を抜くのは適切な対処方法ではありません。髪の毛は時期が来れば自然に抜けますが、強引に引き抜くと、毛穴の中の細胞組織を傷めてしまうのです。そうすると、その毛穴から健康な髪が生えなくなる可能性があります。
髪が生えてきたとしても、細胞が傷ついたことでメラノサイトの働きに影響が出てしまうと、白髪しか生えなくなってしまうでしょう。
また、1つの毛穴からは複数の髪の毛が生えているため、1本抜いてしまうとバランスが崩れて、同じ毛穴から生えている毛も抜けやすくなります。
こうしたことを繰り返していると、将来薄毛になる心配もあるため、気になる場合は抜くのではなく、根元に近い位置をハサミでカットしましょう。
ヘアカラーやカラートリートメントを利用する
校則で染髪が可能な場合は、白髪を染めることで目立たなくする方法もあります。
白髪染めは白髪を染める効果が期待できますが、高校生だと白髪染めを使うのは恥ずかしいという人も多いのではないでしょうか。そこでヘアカラーを選ぶ人もいますが、ファッション目的のヘアカラーは黒髪を染めるためのものであり、白髪をほかの髪と同じような色に染めるのは難しいものです。また、白髪染めもヘアカラーもブリーチ剤が含まれているので、何度も染髪を繰り返すと頭皮や髪を傷めます。むしろ、白髪染めやヘアカラーによって白髪を増長させることもあるため、髪に強い刺激を与えないカラートリートメントが適しています。
カラートリートメントには染料だけでなく、トリートメント成分が配合されているので、髪の毛を守る効果が期待できます。そのぶん、染まり方はゆるやかで色落ちもしやすいため、効果はあまり長持ちしません。
気にしない
数本しか白髪がない場合は、無理に対処するのではなく髪型でカバーをしましょう。過度に気にすると、それ自体がストレスになり、髪のためにも良くありません。
髪は定期的に生え変わるので、自然脱毛を待つのもいいでしょう。
白髪の原因が生活習慣やストレスにある場合は、一時的にメラニン色素を作る機能に問題が生じているだけなので、原因を取り除けば黒髪に戻る可能性があります。しばらく様子を見るようにしましょう。
高校生での白髪を予防する方法
白髪ができないようにするには、何に注意すればいいのでしょうか。高校生で白髪の悩みを抱えないために、白髪予防におすすめの方法を紹介します。
食生活に気を付ける
白髪の予防には食生活がとても重要です。遺伝的に白髪になりやすい体質でも、それだけで白髪になるのではなく、環境による影響は大きいものです。
成長期である高校生の時期に、食事を抜くといった無理なダイエットや栄養の偏った食生活を続けると、白髪ができやすい状態になってしまいます。健康な髪を作るには、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが必要なので、これらが不足しないように心がけましょう。
たんぱく質は大豆製品などの植物性タンパク質や、魚や鶏のササミなどから摂取するようにすれば、カロリーだけでなく脂質の摂りすぎも防ぐことができます。
早いうちから食に関する知識をつけ、バランスの良い食生活をすることが大切です。
夜更かしをしない
スマホの操作やゲームだけではなく、勉強や読書であっても夜更かしには注意しましょう。寝ている間の成長ホルモンの分泌で、髪の成長や補修がおこなわれます。
成長ホルモンの分泌量は、睡眠時間の長さや深さが関係すると言われます。そのため、夜更かしで睡眠時間が短くなると、十分な量の成長ホルモンが分泌されなくなるのです。
また、スマホやゲームは脳を興奮させるため、寝つきが悪くなるだけでなく眠りも浅くなってしまいます。寝る前にはアロマを焚く、音楽を聴くなどして、脳をリラックスさせましょう。
質の良い睡眠をとれるように生活習慣を整えることも大切です。
悩みは周りに相談する
白髪にとって最大の敵はストレスです。白髪のことを含め、悩みは周りの人に相談するなど、ストレスを溜めない工夫が必要です。
学校や家、友人関係などで悩みの多い年代ですから、ストレスは溜まりやすいでしょう。しかし、1人で抱え込んでいるとストレスはどんどん大きくなってしまいます。解決法が見つからなかったとしても、悩みを話すだけでも気分が晴れるものです。気軽に話せる相手を見つけて、悩み事を話してみましょう。また、軽い運動や入浴もストレス軽減におすすめで、血流も良くなるため白髪予防に期待できます。
普段から自分に合うストレス発散方法を知っておき、ストレスを長期間溜め込まないようにしましょう。
高校生の白髪対策は生活習慣の見直しから始めよう
高校生の白髪は生活習慣の乱れやストレスによる影響が大きいので、原因を取り除くことで改善できることもあります。そのため、焦って白髪を抜くのではなく、髪型でカバーするなどして少し様子をみましょう。ただ、白髪が気になるあまり、日常生活を楽しめなくなるのなら、白髪を染めて目立たなくするのも1つの方法です。まずは食生活や睡眠など生活習慣の見直しから始めていきましょう。


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