
若白髪があると、遺伝するのかどうか気になりますよね。将来の白髪が不安な人も少なくないと思います。実際、白髪や薄毛などは遺伝するともいわれています。
しかし、白髪や薄毛になる原因はもちろん遺伝だけではありません。ほかにも原因として考えられることがあります。今回は、白髪のメカニズムから対策までを紹介します。
白髪は遺伝するのか?
まず、白髪は遺伝するのかどうかという点ですが、結論からいえば「遺伝することはある」といってよいでしょう。
遺伝には遺伝子が関係しています。遺伝子は染色体の中のDNAにあって、身体の作りを決めている設計図のようなものです。遺伝子は、髪の色や肌の色、身体の各部位の形などを決めていて、親から子へと受け継がれていきます。
これが、いわゆる遺伝というものです。
髪に関しては、あくまで白髪になりやすい体質が遺伝するということで、必ずしも白髪になるというわけではありません。また、白髪体質が遺伝したとしても、白髪の現れ方までまったく同じになるとは限りません。
若白髪とは
若白髪とは、一般的に白髪が生える年齢よりも若い年齢で白髪が生えることをいいます。一般的には30代半ばあたりから白髪が目立ち始めますが、10代、20代のうちから白髪が生える場合を、若白髪と呼びます。
若白髪と遺伝との関係はまだよくわかっていませんが、若白髪の人が家系にいると若白髪になる可能性があるようです。また、まれにではありますが、良くない生活習慣やストレス、過度のダイエットなどが原因で、若くして白髪が生えるケースもあります。
髪の毛には生え変わりサイクルがあり、栄養をもらいながら日々成長しています。もし栄養不良の状態に陥ったり、生え変わりのサイクルが乱れてしまったりすると、白髪が増えてしまうことは十分に考えられるでしょう。
▼20代での若白髪についてはこちら
白髪になるメカニズム
白髪になるのは、加齢が大きく影響しています。まず、髪の黒さに関係しているのはメラニンです。メラニン色素は紫外線から身体を守るためにあるもので、髪を黒くするほか、日焼けやシミなどにも関係があります。
髪の毛の根元には、毛母細胞と呼ばれる新しい髪を作る細胞があり、それと隣り合って色素細胞(メラノサイト)があります。毛母細胞が髪を作り、それにメラノサイトが黒い色素をつけるという役割分担です。
このメラノサイトの働きが加齢によって弱まってしまうと、毛を黒くする力が衰えて白い毛が生えます。これが白髪のメカニズムです。
遺伝以外の白髪の原因
白髪は老化現象なので、誰にでも起こりえます。ただ、若白髪や白髪が多いか少ないかといった点には、遺伝的な要素も大きく関係しています。
もっとも、遺伝以外にも白髪を増やす要因はいろいろあります。白髪になるのは、遺伝だけでなく後天的な原因もあるのです。白髪になりやすい体質を遺伝的に受け継いでいる人であれば、こうした要因がプラスされることで、さらに白髪が増えるでしょう。
白髪体質でない人も、後天的な原因で白髪が増える可能性は十分にあります。どのような原因があるのか見てみましょう。
生活習慣の乱れ
白髪を増やす原因として挙げられるのは、まず生活習慣です。髪はタンパク質からできており、身体の他の部分と同じように、血液から栄養や酸素などをもらって成長しています。
また、肌と同じように毛も細胞分裂を繰り返しており、一定のサイクルで新しいものへと生まれ変わり、古い毛は自然と抜け落ちます。
髪の成長に必要な栄養が足りなくなったり、毛の生え変わりサイクルが乱れたりすると、毛が生えるプロセスがうまくいかなくなって、白髪を引き起こすことがあります。
原因となるのは、食生活、運動不足、紫外線、喫煙、アルコールといった生活習慣です。偏食や過度のダイエットによって栄養不足が起こると、タンパク質など髪の組成成分が足りなくなってしまいます。
紫外線は髪のキューティクルを傷つけ、場合によっては頭皮にまで炎症を起こして、髪の成長を妨げます。喫煙やアルコールの過剰摂取、睡眠不足、運動不足なども頭皮の血行を悪くするので、健康な黒い髪が育ちません。
ストレス
ストレスと白髪も関係があります。
過度のストレスを感じると血行が阻害されて、自律神経が乱れてしまいます。自律神経は、身体の各部位の働きをつかさどるもので、自律神経が乱れると身体のさまざまな部位に不調が生じます。
髪の毛では、自律神経が乱れると髪の毛の色を作っているメラノサイトという機能が低下します。メラノサイトは毛を黒くする働きを持っているので、メラノサイトの機能が低下すると、毛を黒くすることができず白髪になってしまうというわけです。
▼こちらの記事で、ストレスを白髪の関係を詳しく紹介しています。
遺伝や加齢による白髪の対策方法
遺伝や加齢によって発生する白髪は、自然現象で、一度白髪になった髪の毛は、二度と黒髪に戻ることはないのです。白髪対策としては、染める必要があります。
白髪を染める方法にはいくつかあり、それぞれ特徴が異なっています。ご自分の髪質や頭皮の状態などによって、最も合う方法を選択するようにしましょう。
主な方法としては、白髪染め、ヘアカラー、カラートリートメントの3種類があります。
白髪染め
白髪染めは、白髪に染料で色をつける方法です。2種類の薬剤を直前に混ぜて化学反応を起こして染料を作り、それを白髪に塗布して染めていきます。
2種類の薬剤のうち、1つはアルカリ剤で、もう1つは酸性染料です。
まずアルカリ剤が髪のキューティクルに穴を開けて染料がしみ込みやすくします。そこに酸性染料が入り込んで、白髪に色をつけていくというメカニズムです。
白髪染めのメリットは、白髪専用なのできれいに染まるようにできている点です。黒い髪と白髪が混在している場合でも、同時に染まるようにカラー調整されているので仕上がりがきれいです。
デメリットは、キューティクルを傷つけて染料を入れるので、何度も行っていると髪が傷みやすくなってしまう点です。ひどい場合には頭皮まで傷つけてしまうこともあります。
ヘアカラー
おしゃれ用のヘアカラーでも、白髪も染めることは可能です。ヘアカラーの染料の作り方は白髪染めと同じで、キューティクルを傷つけて専用をしみ込ませるメカニズムも白髪染めと同じです。
違いはおしゃれ用のヘアカラーは脱色剤が配合されており、黒髪のメラニン色素を脱色してから染める点です。
白髪染めにもきれいに染め上がるように脱色剤が配合されていますが、白髪は最初からメラニン色素がないため、脱色剤の割合はヘアカラーに比べると少なめなのが特徴です。
一方白髪染めは、白い髪に色を付けなければならないので、染料はヘアカラーに比べると多めになっています。このような違いがあるので、ヘアカラーでも白髪染めは可能ですが、誰でもきれいに仕上がるとは限りません。
カラートリートメント
白髪染めには抵抗がある人や、できるだけ髪を傷めたくない人にはカラートリートメントがおすすめです。遺伝により若いうちから白髪対策が必要な場合は、長い間白髪ケアを行うことになるので、少しでもダメージの少ない方法を選ぶことをおすすめします。
カラートリートメントの染料は、キューティクル部分に留まっていて、髪の内部にまでしみ込みません。
キューティクルに穴を開けることなく染めるので、髪への負担がぐっと減ります。髪を中まで染めるというよりは、髪の表面に色をのせていくという感じです。
マイナチュレのカラートリートメントは、オールインワンケアカラートリートメントです。
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使用方法は、洗髪後に軽くタオルドライした髪に塗布して、10分ほど放置したあと洗い流すだけです。簡単なステップで、髪をいたわりながら美しく染めることが可能です。
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生活習慣を見直して白髪の発生を遅らせる
白髪には加齢が主に関わっています。したがって白髪の発生を遅らせるためには加齢をできるだけ遅らせることが重要です。
加齢は単に年齢というだけでなく、生活習慣によっても進みます。加齢による白髪を少なくしたいなら、今から生活習慣の見直しを行いましょう。
一言で生活習慣といっても、さまざまなものがあります。まず日常生活でありがちなのが、睡眠不足です。つい夜更かしをしてしまったということは誰にでもあるでしょう。
睡眠は交感神経と副交感神経を切り替えて、自律神経を正常に保つために大きな役割を担っています。睡眠不足の状態が長く続くと自律神経が乱れて、さまざまな体調不良を引き起こします。
細胞レベルでは、細胞の生まれ変わりサイクルに影響を与えるので、長期的には白髪が増える原因になるかもしれません。また、睡眠には心身を休めるという重要な役割があるので、睡眠が足りないとストレスも減らないのです。
そのため、髪を黒くする色素細胞の働きが低下して、白髪が増えることにつながりやすくなります。
偏った食生活も、白髪が増える原因になります。特に女性の場合はダイエットのし過ぎに注意が必要です。髪を黒くするのはメラノサイトですが、このメラノサイトの合成にはチロシナーゼという成分が関与しています。
チロシナーゼが正常に働くためには、ミネラルやアミノ酸などの栄養素が必要ですが、偏った食生活やダイエットで栄養不足になると、チロシナーゼがうまく活動しません。その結果、毛が黒くならずに白髪になってしまうことがあります。
▼こちらの記事でも白髪の原因とおすすめのケアを紹介しています。
メカニズムや原因を知って白髪に上手に対処しましょう
白髪には遺伝や加齢といった要素が大きく影響していますが、ほかにもいろいろな原因が考えられます。自然現象の一部とはいえ、個人差も大きく、その人に合った対処が必要です。
白髪が黒髪に戻ることはないので、対処法としては染めるしかありません。染める方法にはいくつか種類がありますが、できるだけ髪や身体への負担が少ないものを選ぶことをおすすめします。
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