「白髪が上手く染まらない」そんな女性たちに美容師がコツを教えます!

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白髪染め染まらない部分

「自分で白髪染めをしているけど、染まらない部分がある」「上手に染められない」と悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。今回は自分で染める際のコツや美容室で染める際の注意点などを紹介します!

 

―プライベートサロン『Liss』(恵比寿)渡辺 真一さん

染まりにくい白髪のタイプは?

美容師としてお伝えしたいことは、出来るなら美容室で染めていただいた方が、確実に綺麗に、染め残しもムラもなく、その後のカラーへの影響も少なくなります。
もちろん、今この記事を見ていただいている方は承知の上で、様々な理由があり、セルフカラーにて白髪染めをしていることも理解しています。ですので、出来る限りご自身で白髪染めをする際に綺麗に染めるコツをお伝えしていきますね。

まず、染まりづらい髪質などがあるかどうか、からお伝えしていきます。
人により髪質は様々です。染まりやすい髪質の方もいれば、逆に染まりにくい髪質の方がいるのも事実です。

髪の毛が太くて硬いと白髪が染まりにくい

白髪染めに限らず通常のファッションカラーでも同じですが、髪が太くて硬い髪質の方はヘアカラーの染まりが悪くなります。太くて硬い髪は染料が入りづらく、染める面積(断面)が大きいため、細い髪よりも染まりづらくなります。

キューティクルが多いと白髪が染まりにくい

これはご自身では分かりづらいのですが、髪が太くも硬くもなくても白髪が染まりにくい方がいます。
乾いた状態でハリコシのある髪の場合は、キューティクルが通常の方よりも多い可能性があります。こういった髪質の場合は白髪が染まりづらくなります。

 

染まりにくい場所は?

白髪染まりにくい部分

 

白髪に限らずヘアカラーで染まりづらい場所というのはあります。

基本的に体温が低い場所は染まりにくくなります。体温が高い場所は、頭皮の熱によって薬剤の反応が活発に、体温が低い場所は頭皮の熱があまりカラー剤に伝わらないため、薬剤の反応が穏やかになります。特に、「富士額」「もみあげ」「襟足」の3点は染まりにくくなっています。
解決方法としては、塗るカラー剤の量を増やす、最初に染まりづらい場所から塗る、の2通りで解決できます。

 

自分で染めている場合の注意点とコツ

自分で白髪を染める

 

染まりにくい部分も含めて、セルフカラーでも綺麗に白髪を染めるコツがあります。自分で行う際の注意点を含めて紹介していきます。

染料は正しく扱いましょう

カラーを塗る準備が完全にできてからカラー剤を混ぜるようにしてください。
カラー剤は混ぜた瞬間から反応が始まります。混ぜてから準備をして5〜10分時間が経ってしまうとしっかりと染まらない場合があります。

塗布する順番は、染まりにくい場所から

染まりづらい場所から塗るようにしてください。カラー剤は塗った場所から順に染まっていくので、染まりづらい場所、気になる場所から塗るようにしましょう。
基本的には、顔周り・分け目から塗っていくと良いと思います。

塗布後の放置時間は推奨時間を守る

この後紹介するように、染まりづらい方はメーカー推奨の放置時間よりも5〜10分長く置く場合もありますが、全ての方が時間を長く置く必要はありません。
基本的にはメーカー推奨の放置時間を守るようにしてください。放置時間が長ければ長いほど暗く染まり、髪へのダメージも大きくなっていきます。

できれば全体は染めない

ご自身で白髪を染める場合に、簡単だからと全体的にカラー剤を塗ったりしていませんか?
カラー剤は薬剤ですので、確実にダメージが蓄積されていきます。染めたい場所以外は出来る限り塗らないようにすることで、無駄なダメージを避けることが出来ます。

市販染料の選び方

基本的には同じメーカー・同じ明るさの市販の染料を選びましょう。メーカーや明るさを毎回変えてしまうと、色ムラが起きやすくなります。
また、美容室での施術とセルフカラーを両方行う方は、美容室で染めた時に、明るさのトーンを聞いておきましょう。市販のカラー剤でも「○トーン」と書いてある場合があるので、色を選ぶ参考になるでしょう。
明るさが極端に違う場合は、後々髪を明るくしづらかったり、シマシマに色ムラになったりしてしまうことがあるので注意が必要です。

 

染まりにくい白髪もしっかりと染める方法は?

染まりにくい白髪でも、しっかりと染める方法はいくつかあります。1つずつ紹介していきます。

白髪染めを変えてみる

メーカーによって同じ明るさの白髪染めでもしっかりと染まるカラー剤と染まりが悪いカラー剤があります。
美容師が使うカラー剤でも、メーカーによって変わります。なので、同じ明るさでも異なるメーカーの白髪染めに変えることで、しっかりと染まる場合もあります。

カラー剤の量を増やす

髪の量が多い方の場合、カラー剤が足りていなくなり、染まりが悪くなってしまう事があります。1箱で足りない場合は、2箱用意して、しっかりとカラー剤を塗りましょう。

塗布後にラップを巻く

カラー剤を塗った後は頭にラップを巻くことで、白髪がしっかり染まりやすくなります。
これはラップで巻くことで頭皮の熱を逃さないようにして、薬剤の反応を活性化させるためです。

それでも染まりづらい方は、ラップを巻いたまま、最初にドライヤーで5分ほど温めましょう。
室内の温度や体温が低い場合もありますので、ドライヤーをしようして熱を加えることで薬剤が反応しやすくなります。
ドライヤーを使用する際には、全体的にムラなく温風を当てましょう。「熱い!」というほどは当てずに、温かいくらいに留めておきます。

メーカー推奨の放置時間よりも5〜10分長く置く

通常ヘアカラーは20〜30分の放置時間だと思いますが、白髪が染まりづらい方は、更に5〜10分、長く時間を置きましょう。
髪の毛のダメージに繋がってしまいますので、この方法の前に、他の方法を試してください。長時間置く必要のない方は、メーカー推奨時間のみで、とどめておきましょう。

最後の5〜10分でクシを梳かして空気に触れさせる

一度カラーを塗った後は、流すまで放置している方が多いと思いますが、流す5〜10分くらい前に一度全体を粗目のクシで梳かしましょう。
そうすることでカラー剤が空気に触れて酸化し、色がしっかりと入りやすくなります。

 

美容室で染めてもらう際の注意点

美容室で染めてもらう場合

 

ご自身でセルフカラーをした後に、美容室でヘアカラーをしてもらうこともありますよね。そんな時に注意点がいくつかありますのでお伝えします。

自身でセルフカラーをしていることを事前に知らせる

美容師さんとのカウンセリングの際にセルフカラーをしたことをお伝えしましょう。
その際に「最後にいつ染めたか」「何トーンで染めたか」といったことを伝えてください。それによって美容室でのカラーの提案や調合が変わってくる場合があります。

セルフカラーをしてから2〜3週間は空けてから美容室で染める

カラーをして1〜2週間の場合ですと、前回のカラーの染料が残っていることが多いです。
その状態で、美容室でカラーをすると、前回の染料が邪魔をしてご希望の色にならないこともあります。

4〜5トーン以下を使用すると明るくしづらい

数字が小さくなるほど暗くなるのですが、5トーン以下の白髪染めで染めている場合は明るくすることが難しくなります。
その場合は、美容室で強めのカラー剤を使用しても、気持ち明るくなる程度です。
ある程度明るいカラーを楽しみたい方は、6トーン以上の白髪染めを使用するようにしてください。

 

自分で染める場合は「ある程度でOK」

いかがでしたでしょうか?
ご自身で白髪染めをすると、予想以上に上手く染めることができない事もあるかと思います。
ご自分で染める際には、美容室で染めるほど完璧を求めずに「ある程度染まっていればOK」という気持ちでも良いかもしれませんね。
今回の記事のおかげで上手に染められる方が増えると嬉しいです。ぜひご参考にして下さい。

 


【ご協力いただいた美容師さん紹介】

Liss渡辺様

プライベートサロン『Liss』(恵比寿)の代表、渡辺 真一さん

マンツーマン施術にこだわった美容室『Liss』。丁寧なカウンセリングで的確なアドバイスを行っています。

 

『Liss』のホームページはこちら


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