
「頭皮が痒くてしかたない」「ニキビができている」「かさぶたのようになっている」など、女性にも起こる頭皮のトラブルは、様々な症状があります。
そのままにしておくと悪化してしまい、頭皮環境の乱れに繋がる恐れも否定できません。頭皮の荒れの原因が分かれば、対策も見えてきます。気になりだしたら、すぐに対策を始めましょう。
頭皮が荒れてしまう症状
頭皮の荒れにも様々な症状があります。それぞれについて、どのような症状があり、どのような原因が考えられるのか知っておきましょう。
頭皮にかさぶたができる
まず、頭皮にかさぶたができることがあります。何らかの原因で頭皮にキズができたり、かきむしってしまったりしてかさぶたになるのです。痒いと無意識に掻いてしまっている方も多いかと思います。特に就寝中などは自分でも気を付けようがないですので、根本の対策が必要です。
また、フケとして剥がれ落ちる前に、かさぶたのようになっていることがあります。
頭皮にニキビができる
顔だけでなく頭皮でも、毛穴に皮脂が詰まるとニキビができることがあります。ニキビができやすいのは、髪の生え際や頭の中です。髪の毛が密集しているので蒸れやすく、雑菌などが繁殖しやすいことが原因です。夏は特に、汗もかきやすいので、注意が必要です。汗をかいたらタオルですぐに拭き取るくせを付けたり、蒸れないようにする必要があります。
正しいシャンプー方法で清潔を保つことで、治っていることが多いかと思います。
フケが出る
フケが気になるという方は、量に関わらず、意外と多いのではないでしょうか。身近な症状でもあるので、あまり気にされていない方もいるかもしれませんが、実は、フケがあること自体、頭皮に異常があるという証拠ですので対策が必要です。
また、フケというと、頭皮が乾燥していることが理由のように感じるかと思いますが、脂性のフケもあります。
▼フケについて詳しくはこちら
頭皮が赤くなる
頭皮の赤みは、頭皮が荒れる症状としては、一番多いのではないでしょうか。
鏡で確認して赤くなっていることに気が付いたり、かゆみをおぼえたりする人もいます。原因は様々ですが、少し前の時期に何か頭皮に刺激になることを行っていないか確認しましょう。
▼詳細についてはこちら
頭皮が荒れてしまう原因
次に、頭皮が荒れてしまう原因について見てみましょう。様々な症状として現れますが、原因は共通していることも多々あります。当てはまるものがないか、確認しながら見ていきましょう。
合わないシャンプー、間違ったシャンプー方法
まず1つ目が、シャンプーです。いろいろなシャンプー剤が市販されていますが、頭皮に合わないシャンプーを使っていたり、シャンプーのしすぎにより頭皮に必要な皮脂を取り過ぎてしまっていたり、または間違ったシャンプー方法によってしっかりと汚れを落とせていなかったり、と気を付けるべきことが沢山あるのがシャンプーです。
美容室での施術
美容室での施術後、頭皮が荒れてしまった、という経験をされている方もいるのではないでしょうか。
カラーやパーマなどの薬剤は種類によっては頭皮に刺激だったり、薬剤は良いものであっても、ご自分の地肌との相性が良くなかったり、アレルギー反応を起こしてしまったりすることがあります。美容室での施術に関わらず、自宅でのセルフカラーリングで頭皮が荒れてしまった経験のある方は、たとえ異なる薬剤であっても、事前に美容師にしっかり伝えましょう。
セルフカラーリング
自宅で行うセルフカラーリングも同様に、染料などが大きな刺激となってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
ご自分で行う際は、必ずパッチテストを行います。以前に同じ商品を使って、頭皮が荒れる事がなかったとしても、体調などによって、別の反応が起きることもあります。頭皮が荒れてしまってからでは大変ですので、手間であっても事前準備をしっかり行いましょう。
アレルギー性皮膚炎(アトピー)
アレルギー性皮膚炎(アトピー)を持つ人の中には、体の他の部位と同じように頭皮も荒れてしまう場合があります。アトピーの方は、もともと皮膚のバリア機能が弱く肌が乾燥しやすい傾向があるので、頭皮に強いかゆみが出て皮がむけ、フケになることもあります。対応には慣れているかと思いますが、掻いてしまうと、傷つけてしまいますので、気を付けましょう。
ストレス
精神的なストレスでも頭皮が荒れてしまうことがあります。ストレスでホルモンバランスが崩れ、頭皮のターンオーバーが乱れるので、ニキビができたり、赤みが出たり、頭皮が荒れてしまいます。さらに、ストレスに伴う暴飲暴食や睡眠不足などの生活習慣の乱れも原因になりえます。
▼ストレスと頭皮の関係について詳しくは、こちらの記事
ストレスが頭皮に与える影響とは?原因不明の頭皮のかゆみ解消法
頭皮が荒れてしまった場合の対策
頭皮が荒れてしまった場合には、どのようにして直せばよいのでしょうか。市販の薬も多数出ているので、自分に合うものを探すことも良いかもしれませんが、まずは普段からできる対策を始めましょう。
掻かない
自分でできることとしては、まず掻かないことが大事です。掻いてしまうと、炎症に繋がる恐れがあります。薬をお持ちの場合は、上手に使用してかゆみを制御しましょう。
薬等が手元にない場合は、爪で掻かずに、手のひらで抑えたり、軽くたたくなどしてみましょう。ニキビができている場合は、無理につぶさないように。
正しいシャンプー方法で洗髪を行う
頭皮環境の正常化には、なにより正しいシャンプー方法を行うことも大切です。
シャンプーするときは頭皮に爪を立てないようにして洗います。また、1日に何度も洗うと乾燥してしまうので、シャンプーは1日1回にしましょう。特に朝シャンをされている方は、夜も洗っている場合は1日2度になってしまいます。1日の汚れを落とす意味でも、夜に洗髪することをおすすめします。
紫外線対策を行う
紫外線はお肌だけでなく、頭皮にもダメージを与えたり、乾燥させたりします。
夏場など紫外線が強い季節は頭皮の紫外線対策も重要です。外出後、頭皮が赤くなっている場合は、日焼けをしてしまっている可能性があります。
外出時は帽子をかぶったり日傘をさしたりして、頭皮を紫外線から守る工夫が大事です。また、時々、分け目を変えてみたり、髪型を変えてみると、同じ場所ばかりが紫外線に当たる状況を避けることができます。
保湿を行う
頭皮が乾燥すると皮膚のバリア機能が弱まって荒れの原因になってしまいます。乾燥しがちな方は、乾燥対策も必要です。まずは、使用しているシャンプーを見直してみましょう。洗浄力が強すぎる場合、頭皮が乾燥してしまう可能性があります。
▼シャンプーの種類についてはこちら
食べ物や運動なども必要ですが、育毛剤などを利用してケアする方法も良いかもしれません。
食生活を見直す
頭皮環境を整えるためには、食生活を見直すことも大事です。
皮脂の分泌をスムーズにしてくれるビタミンB群や、毛髪の主成分であるケラチンの生成を促すたんぱく質やミネラルなどを取り入れることができるような、バランスの良い食事を心がけましょう。
整髪料の使用を控える
すでに頭皮が荒れてしまっているときは、頭皮への刺激はできるだけ避けましょう。整髪料は頭皮に付かないように使用されているかと思いますが、無意識のうちに付いてしまう可能性も。
特にスプレータイプの整髪料などは避けた方が良いでしょう。荒れてしまっている頭皮に付かないように気を付けましょう。
カラーやパーマをかける際には気を付ける
こちらもすでに頭皮が荒れてしまっている場合は、美容室での施術時には、担当美容師にしっかり伝えましょう。状況によっては、施術を見合わせることになるかと思います。普段から、美容師さんとの信頼関係も作っておくと、あなたにとって良い内容を提案してくれるでしょう。
また、頭皮の荒れが落ち着くまでは、ご自宅でのセルフカラーリングも控えてください。パッチテストを行ったとしても、ご自分での判断はとても危険ですので十分に気を付けましょう。
ケアしても良くならない場合は皮膚科へ
頭皮が荒れる原因は一つではありません。間違ったへアケアやパーマ・カラーの施術、生活習慣の乱れなど、人によって様々です。
自分でできるケア方法もいろいろありますが、ご自分のケアではなかなか治らない場合は、皮膚科や、抜け毛などを専門としている医療機関の受診をおすすめします。
原因を知って頭皮を荒れから守ろう
頭皮の荒れは、放置してしまうとひどくなったり、将来の薄毛に繋がってしまう可能性もあります。気になりだしたらすぐに対策することが大切です。
頭皮がかゆくてつらい、ニキビやかさぶたができているなど、人によって症状も異なります。それぞれの原因に気づき、できるだけ早く適切な対処を取ることで、健やかでトラブルのない頭皮を取り戻しましょう。


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