コラーゲン不足は薄毛に影響!?頭皮の構造からおすすめのレシピまで紹介 -美頭皮のすすめ-

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コラーゲンは昔から美容に良いと言われ、なじみ深い成分ですね。肌に必要だと認識している方が多いですが、実は美髪づくりにも重要な役割があります。

健やかで美しい髪は土台となる頭皮が健康であってこそ育ちます。そして、頭皮の健康のためにはコラーゲンが必要なのです。

そこで、今回はコラーゲンと頭皮との関係について説明していきます。

頭皮の構造とは

まずは、頭皮の構造から簡単に説明します。

 

頭皮を含む全身の皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層から成り立ち、表皮はさらに角質層、顆粒層、有棘層、基底層に分かれています。

 

表皮の主な役割は、水分を保持することと外部刺激から身体を保護することです。表皮は、基底層で生まれた細胞が上へと押し上げられ、角質層に一定期間存在してから剥がれ落ちるという過程を繰り返しています。

 

これがターンオーバーと呼ばれます。

 

正常なターンオーバーだと剥がれた角質層は小さく、ほとんど目につきません。ところが、何らかの原因でターンオーバーのリズムが乱れ、未熟なまま剥がれると目に見える大きさになります。

 

これがフケの正体です。

 

真皮は表皮よりはるかに厚みがあり、ヒアルロン酸や線維芽細胞、汗腺や毛細血管などで構成されています。なかでも、コラーゲンは真皮の約70~90%分を占める主成分です。

 

真皮では、コラーゲンは網目状になって張りめぐらされていて、エラスチンが束ねてつなぎとめる役を担い、保水力の高いヒアルロン酸が網の目の隙間を埋めています。

 

こういった成分の働きによって、肌にハリや弾力が生まれているのです。

 

真皮には毛髪の毛球部も存在しています。毛球部とは髪の毛の先にある丸くなった部分のことです。ここには髪の元となる毛母細胞や毛乳頭があります。

 

毛乳頭は毛細血管から酸素や栄養を受けとって毛母細胞に渡し、必要な栄養を受けとった毛母細胞が分裂を繰り返すことで髪が伸びていくのです。

コラーゲンの役割とは

コラーゲン_イメージ画像

 

コラーゲンはいくつもの役割を担っています。そのなかでも大きな役割が、細胞と細胞とを結びつけて支え、働きやすい環境を作るということです。

 

身体を構成する細胞は、それ自体では互いに結びつくことができません。コラーゲンが細胞の間を埋め合わせるようにあることでくっつくことができ、うまく機能できるのです。

コラーゲンがなければ、細胞はバラバラになり、身体が成り立たなくなるでしょう。

 

なお、コラーゲンはたんぱく質の1種です。たんぱく質は身体の20%を占め、さらにその30%をコラーゲンが占めると言われています。最も多く存在している場所は皮膚です。

 

皮膚の真皮に網の目状に存在することで肌にハリと弾力を与えているほか、水分の保持にも優れていて保湿の役割も担っています。

 

コラーゲンの役割は肌を支えることだけではありません。関節の軟骨や血管、骨など身体のさまざまな部位に存在し、衝撃を吸収するクッションのような役割を果たしたり、しなやかさや柔軟性を与えたりしています。

 

また、「細胞に栄養や酸素を運ぶ運搬経路になる」「カルシウムを骨に定着させる」ということもコラーゲンの役割の一部です。

 

頭皮にコラーゲンが足りないと薄毛に!?

頭皮を気にする女性

 

薄毛を招く原因はいくつかありますが、コラーゲン不足もそのうちの一つです。真皮の大部分を占めるコラーゲンが不足すれば、頭皮の状態は悪化してしまいます。

 

頭皮は髪を作り育てる土台ですので、そこがしっかりしていなければ髪は十分に成長できなくなってしまうのです。

 

さらに、肌はハリや弾力を失い、たるみが生じます。すると、毛細血管の血行が悪くなり、毛根にある毛乳頭に必要な栄養や酸素が行き届かなくなるのです。

その結果、髪は細いままで太く丈夫に育たず、抜けやすくなってしまいます。

 

また、保湿作用のあるコラーゲンが足りなければ、頭皮の乾燥を招きます。乾燥はさまざまな肌トラブルの原因になり、その一つが肌を守るバリア機能の低下です。

肌が極度に乾燥すると、うるおい不足を補おうとして皮脂の過剰分泌を招きやすくなります。

バリア機能の低下や皮脂の過剰分泌は、炎症や毛穴の皮脂詰まり、雑菌の繁殖などのトラブルを招き、毛髪の成長を阻害して薄毛を助長するのです。

 

コラーゲンは毛包幹細胞の維持にも関わっています。

毛包幹細胞とは、髪の元である毛母細胞を作りだす特殊な細胞です。コラーゲンが不足すると毛包幹細胞をつなぎとめることができなくなります。

すると、次第に皮膚の上層へと追いあげられていって、やがてフケや垢となって剥がれ落ちてしまうのです。毛包幹細胞がなくなれば、毛母細胞が作られないので髪が生えなくなってしまいます。

髪以外にも影響を及ぼすコラーゲン不足

コラーゲン不足は、頭皮や髪に影響を及ぼすだけではありません。肌で不足すれば、たるみやシワになります。血管で不足すれば、老化などでダメージを受けた血管壁の修復が進まないので脆くなり、動脈硬化などの危険も高まります。

 

軟骨では衝撃を吸収することができず、痛みやこわばりを生み、骨ではカルシウムがうまく定着しなくなるので、骨粗鬆症のリスクも高まります。

 

このように、コラーゲン不足は身体のさまざまな場所に悪影響を及ぼすのです。

 

コラーゲンにはビタミンCも必要

オレンジ_ビタミンC

 

コラーゲンを摂取する際はビタミンCも摂る必要があります。これは、コラーゲンの合成にビタミンCが深く関わっているためです。

 

コラーゲンは、1000個のアミノ酸が結合してできた鎖が3本連なっている3重らせん構造をしています。

 

鎖を作っているアミノ酸にはグリシンやプロリンなど複数の種類がありますが、そのなかで、ヒドロキシプロリンはほぼコラーゲンにしか存在していないアミノ酸です。ヒドロキシプロリンはプロリンに水酸基(-OH)が結びついて生成されます。

 

その結合する過程で必要となるのがビタミンCなのです。ビタミンCが不足するとコラーゲンはうまく生合成されません。体内でコラーゲンの生成が活発に行われるためには、ビタミンCを積極的に摂取することが望ましいのです。

コラーゲンを摂れるおすすめレシピ

それでは、コラーゲンが摂れるおすすめレシピをいくつか紹介していきます。ビタミンCも同時に摂れるレシピです。

 

【イカとニラのじゃがいもチヂミ】

イカとニラのじゃがいもチヂミ

イカの皮にはコラーゲンやセラミドが豊富に含まれます。じゃがいもに含まれるビタミンCは熱に強く、コラーゲンの生成や再合成に役立つのでおすすめです。

 

材料(2人分)

イカ1杯、ニラ2分の1束、じゃがいも大2個、鶏ガラスープの素小1、塩小さじ3分の1、片栗粉大2、小麦粉大1、ごま油大3、小口ネギ少々、ポン酢大9

 

作り方

  1. じゃがいもの皮を剥いてすりおろし、ざるで水気を切る。
  2. ニラを3cmにカットし、イカの内臓を取り、ゲソと胴体に分けて千切りにするしましょう。
  3. じゃがいもに鶏がらスープの素と塩を加えて混ぜ、ニラ、イカ、小麦粉を入れてさらに混ぜる。
  4. 熱したフライパンにごま油半量を引き、タネを流し入れて弱火でじっくり焼く。
  5. ひっくり返して残りのごま油を入れ、さっくりと焼いたらできあがり。
  6. お皿に盛りつけ、好みでポン酢、ごま油をつけます。

 

詳しい作り方の紹介、レシピはこちらの記事に紹介しています。

イカとニラのじゃがいもチヂミ

 

【蓮根とエビの挟み焼】

蓮根とエビの挟み焼

蓮根はビタミンCが豊富です。エビでコラーゲンが摂取できます。

 

材料(2人分)

蓮根小1本、片栗粉適量、エビ中8本、玉ねぎ小4分の1、塩小3分の1、砂糖小3分の1、こしょう適量、オリーブオイル大2、好みで酢醤油

 

作り方

  1. 蓮根を皮付きまま5mm幅の輪切りにする。
  2. エビの殻と尻尾を取り、塩と片栗粉で揉んでから水洗いをする。※エビの水気をキッチンペーパーなどでしっかり取りましょう。
  3. エビを粗みじん切りにし、玉ねぎのみじん切りと調味料とを合わせる。
  4. 蓮根の内側に片栗粉をつけてエビを挟み、オリーブオイルを引いて熱したフライパンでじっくり焼く。※火加減は弱めの中火です。
  5. 好みで酢醤油をつけていただく。

 

詳しい作り方の紹介、レシピはこちらの記事に紹介しています。

蓮根と海老の挟み焼き

その他、コラーゲンと一緒に摂りたい食材

ビタミンCを豊富に含む食材は、ピーマンやパプリカなどの野菜やイチゴ、レモンなどです。また、コラーゲンを合成する際は、鉄や亜鉛も必要となります。

 

鉄を多く含む食材は牛肉や豚肉などの肉類、レバーやひじきなどです。

 

亜鉛は肉類や魚介類など多くの食品に含まれ、レバーや卵、納豆などは特に豊富に含みます。コラーゲンを含む食品とともに、これらを積極的に食べると良いでしょう。

 

頭皮環境を良くして薄毛を予防

ひどい抜け毛や薄毛の予防には、頭皮環境を良くすることも重要です。毎日のシャンプーで余分な皮脂や汚れを落とし、しっかり乾かして清潔に保つようにしましょう。

頭皮に余分な皮脂や汚れが残っていると、雑菌が繁殖する原因となります。

 

また、洗髪後に自然乾燥させるのは良くありません。濡れた頭皮は雑菌が繁殖しやすくなっていますので、ドライヤーで乾かすことが大切です。ただし、乾かしすぎは頭皮の乾燥を招くため、髪全体の8割程度が乾いたらドライヤーを止めましょう。

 

冷えやコリで頭皮が硬くなってしまうと、血液がスムーズに流れません。頭皮が血行不良に陥ると毛根が必要な栄養を受け取れず、髪がしっかり育たない原因となりますので、頭皮マッサージなどを行って頭皮を柔らかくすることも大切です。

頭皮を柔らかくして薄毛を予防

頭皮を柔らかくする方法はいくつかあります。どの方法も簡単にできますので、毎日の生活のなかで好きなタイミングで行うと良いでしょう。

 

頭皮を柔らかくすると血行が促進され、薄毛の予防でだけでなく頭痛や眼精疲労の解消などにもつながります。

 

詳しくは、こちらの記事に紹介しているので参考にしてみましょう。

硬い頭皮を柔らかくして美髪を保つ!美容師が教える簡単セルフケアで育毛! -美頭皮のすすめ-

自分に合うシャンプーを使いましょう

コラーゲンをしっかり摂っていても、使用しているシャンプーが頭皮に合っていないと乾燥する可能性があります。洗浄力が強すぎるシャンプーを使っているのであれば要注意です。

 

余分な皮脂や汚れだけでなく、肌が必要としている皮脂まで落としている恐れがあります。

 

皮脂は余計なものと思われがちですが、実は、汗と混じりあって肌表面に皮脂膜を形成して水分の蒸発を防いでいる重要な存在です。

ところが、洗浄力の強すぎるシャンプーで洗うと必要な皮脂まで取りのぞいてしまい、皮脂膜が形成できなくなってしまいます。

 

すると、水分の蒸発を防げなくなって、肌を乾燥させてしまうのです。

 

先述のとおり、頭皮の乾燥は薄毛につながります。

また、ささいな刺激でも炎症やかゆみを起こしやすくなるでしょう。洗髪したあとに頭皮のカサつきや赤み、かゆみが気になるようであれば、シャンプーが合っていない可能性が高いです。

 

使用を中止して低刺激なシャンプーに変え、しばらく様子を見るようにしましょう。

 

低刺激シャンプーでおすすめなのが、洗浄成分としてアミノ酸系界面活性剤が配合された商品です。アミノ酸系界面活性剤は適度な洗浄力で汚れや余分な皮脂を落としながら、必要な皮脂まで除去することはなく、肌に刺激を与えることもあまりありません。

 

たくさんの種類がありますが、成分名に「ココイル~」「~アラニン」「~グリシン」などがついていることが多い傾向です。商品パッケージには必ず成分表が記載されていますので、確認してみると良いでしょう。

頭皮環境を整えて美髪を育て薄毛を解消

薄毛を予防したり健康な髪を育てたりするためには、頭皮環境を整えることが不可欠です。頭皮環境を良くするためにも、コラーゲンを積極的に摂るようにしましょう。

 

また、マッサージなどを行って皮膚を柔らかくしたり、肌に合うシャンプーを使ったりすることも大切です。スキンケアと同様に頭皮もしっかりケアして、美しく健康な髪を育てましょう。

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