
ブラッシングは毎日行っている方が多いかと思いますが、正しい方法で行えていますか?正しい方法でブラッシングを行うと、将来の抜け毛や薄毛の予防もできます。美髪と一緒に頭皮の健康も目指しましょう!
―Hair salon 『Lond fille』 早野 世広さん
ブラッシングによる髪や頭皮への効果
ブラッシングには、抜け毛や薄毛の予防、リフトアップ効果、フケ防止など様々な効果があります。最近では頭皮用のブラシも人気ですね。頭皮のマッサージも出来て血行促進にもなります。
血流が良くなることで頭皮は柔らかく、青白い色になっていきます。血液が毛根まで栄養を運ぶことにより、髪の毛1本1本がしっかりし、抜け毛や薄毛を予防する事ができます。
逆に硬く赤みがある頭皮だと、血液が思うように栄養を運べず、抜け毛や細毛、クセ毛の原因にもなるので注意が必要です。
正しいブラッシング方法
絡まっている髪の毛に、無理矢理ブラッシングを行うとダメージに繋がってしまいますが、正しく行うと、髪や頭皮を健康に導くことができます。
どんなに急いでいても、髪は毛先から少しずつといていきましょう。
いきなり根元からブラシを入れてしまうと、髪の毛が絡まりやすく切れ毛につながってしまいます。毛先のほつれから徐々にといていき、中間、根元の順番にブラシを入れていきます。
また、髪の毛のキューティクルは根元から毛先に向かって整列しています。キューティクルの向きに逆らわずにブラッシングしてください。
頭皮に当てる場合は、強く当てすぎないように心地よく感じる程度がベストです。ただし、頭皮に傷や湿疹がある場合は無理に刺激を与えるのはやめましょう。
髪が乾燥している場合は、そのままブラッシングを行うと、キユーティクルを傷つけたり、静電気で切れ毛を起こしてしまう可能性があるので、スプレーやトリートメントオイルなどを使用しましょう。摩擦が起きないよう髪の毛を保護することができます。
おすすめのブラッシングのタイミング
皆さんはどんな時にブラッシングを行なっていますか?朝のスタイリング時にしか行っていない、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、ブラッシングにおすすめのタイミングは1日の中で何度かあります。上手にブラッシングを行って、美髪作りに役立ててくださいね。
洗髪前のブラッシング
入浴前のブラッシングでは、その日一日でついた頭皮や髪の汚れ、ホコリなどを取り除けます。そうすることにより、シャンプー時の泡立ちが良くなり、髪に負担なく洗髪する事ができます。
トリートメント塗布後のブラッシング
もう一つのおすすめのタイミングは、トリートメントをつけた後です。シャンプー後、少しほつれてしまった髪をとかすと同時に、トリートメントを髪に均一に伸ばし馴染ませる事ができます。お店ではこの施術方法を、頭皮も同時にマッサージできるようなブラシを使って、全員のお客様に行っています。
ご自分での洗髪時は、なんとなくトリートメントをつけて流している、という方が多いかと思いますが、1つ手間を加えるとそれ以上の効果を発揮してくれますよ!
お出かけ前のブラッシング
お出かけ前のブラッシングは、キューティクルを整え、皮脂を髪に均一に馴染ませてくれるので、ツヤやしなやかさを出す事ができます。
正しいブラッシング方法で紹介した方法で行ってみてください。
どんなタイプのブラシを使うべき?
ヘアブラシといっても色々な種類がありますよね。形や材質も様々です。
ブラシの形は大きく分けて4種類、デンマンブラシ、スケルトンブラシ、ロールブラシ、クッションブラシがあります。材質はイノシシや豚の毛で作られている獣毛、プラスチックやナイロン、木などがあり、髪質や用途によって使い分けることが大切です。
デンマンブラシ
デンマンブラシは根元からしっかり髪を立ち上げたい場合や、毛先を自然に内に入れたいときに使用します。
ツヤを出すことも可能でオールマイティーに使用できるブラシかと思います。髪が絡まりやすい方にもオススメです。
スケルトンブラシ
ショートヘアだったり、男性がボリュームを出したい時に使用すると良いでしょう。自然な流れを作ったりボリュームを出すのに向いています。
ロールブラシ
髪の毛をしっかり内にロールさせることができます。また、ストレートヘアもウェーブヘアも作ることができるブラシです。
髪にボリュームを持たせ、静電気も起きにくく、キューティクルを揃えて綺麗なツヤを出せます。
クッションブラシ
細い髪でも絡まりにくく、サラッとツヤのある質感に仕上げやすいです。木製のブラシですと、頭皮マッサージもできます。個人的にはブラシ使いに慣れていない方におすすめのブラシです。
ブラシを使った頭皮マッサージでリフトアップも!
ご自分の頭皮を触ってみると、頭頂部と耳の上あたりの側頭部では、柔らかさが違うかと思います。これは重力によって皮膚が下がってきているために起こる、と言われています。
もちろんそれは耳周りだけではなく、顔の方にも・・・。
防ぎようのない重力だからこそ、リフトアップしてあげる必要があります。
毎月ヘッドスパに通うのは難しいという方もいらっしゃるかと思います。そこで、お風呂で簡単にできるセルフスパをご紹介します。
- 肘を立て、目の上の骨の辺りに両指を3本ずつ当てて押し上げます。この時、指の力だけだと疲れてしまうので、首の力を抜いて頭の重みを利用すると簡単にできます。目の周りにはツボが沢山あるので、ゆっくり指圧しながらリフトアップさせましょう。
- 右手で左耳の上あたりの頭皮をしっかり掴むように持ちます。あとは肘を後ろに下げるように頭皮をリフトアップ。こちらも耳周りにツボが沢山あるので、ゆっくり引き上げているのを確認しながら行ってください。反対側も同様に行いましょう。
これらのマッサージは、頭皮ブラシを使っても、もちろん行えます。ブラシを使う場合は、下から上に行いましょう。
ブラシは、先端があまり先細りしていないタイプの方が良いでしょう。頭皮に傷などがある場合は、控えてください。
湯船に入りながら2、3セット繰り返すことがおすすめです。リラックス効果、血流促進にもなり、お顔もリフトアップ。続けて行うことで思っている以上に効果が出ますのでぜひお試しください!
正しくブラシを使って美髪作りを行いましょう
普段何気なく行なっているブラッシングですが、頭皮や髪のケアにこんなに関係していると知っていた方は少ないかと思います。その重要性と効果を伝えられていれば嬉しいです。
今回紹介した方法は簡単にできるものばかりなので、ぜひ正しいブラッシング方法を習得してみてください。
ワンランク上のお手入れを実践して、いつまでも美しい頭皮や髪の毛で過ごせますよう、頭皮を労わってあげましょう!
【ご協力いただいた美容師さん紹介】
Hair salon 『Lond fille』 の副店長、早野 世広さん
銀座を中心に10店舗展開するLond。早野さんはLond filleサロンで、お客様が自宅でも再現しやすいスタイルの提案しています。
ヘアケアマイスター資格を所有し、外部でのセミナー講師も務めています。https://beauty.hotpepper.jp/slnH000319845/


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