
抜け毛が増えてきたなと思った時点で薄毛が心配になり始める方が多いかと思いますが、もともと毛が細いため、抜け毛にも薄毛傾向にも気付きにくい場所が「生え際」です。
毎日目にする部分なので、見慣れてしまって気付きにくいことも対応が遅れがちになる原因ですが、おでこの両脇部分はM字のように引っ込んでいるため、多少後退しても当の本人は気付きにくいのも難点です。
明らかに老けた印象を与えてしまう薄毛、最近は若い女性にも珍しくありません。
今回は中でも「生え際の薄毛」にフォーカスして、その原因と対策をお伝えします。
生え際の薄毛、その原因は・・・
髪全体としては薄毛でなくても、生え際が薄いだけで「毛が薄い」印象を与えてしまうものです。「広いおでこは知的なイメージ」とも言われますが、もちろん限度がありますよね。
「髪が薄い」「広すぎるおでこ」というイメージは「老けた印象」に直結です。
女性の生え際が薄くなる直接の原因は、「引っ張るような髪型」によるケースが多く見られます。
物理的に常に引っ張られる続けているとどうしても頭皮や髪の根元に負担が生じ、抜け毛・薄毛の原因になります。一日中しばっていた髪をほどいたとき、頭皮がキューンと痛くなった経験をお持ちの人も多いのではないでしょうか。
長時間髪が固定されていると血行は滞りがちになります。
髪と頭皮に負担がかかるパーマやカラーを頻繁に行う、食習慣・生活習慣・ストレスなどによる髪への栄養不足と頭皮への血行不良といったものは、薄毛の原因として常にトップに上ります。
また、毛が細い生え際は、他の場所より紫外線が頭皮に届きやすい部分でもあります。
頭皮も肌の一部。紫外線が肌にダメージを起こすように、頭皮にもダメージをもたらします。あなたの生え際の薄毛の原因の一つには「紫外線」もあるかもしれません。
顔や体には日焼け対策をする人でも、髪・頭部への対策を意識している人はまだ多くない事が現状です。
生え際の薄毛改善策
では、実際に生え際が薄くなってしまった場合はどうしたらいいのでしょう?
頭皮負担の少ない髪型に
生え際の薄毛対策、その一番は「髪型の見直し」です。
女性の場合は、ヘアスタイルを楽しんでいる方も多いかと思いますが、もし、髪を引っ詰めるようなヘアスタイルをしているのなら髪型を変える、もしくはそのような髪型にする時間を減らし、髪をほどいて頭皮をリラックスさせる時間を増やしましょう。
結ぶにしても強く引っ張らず、ゆったり結ぶようにします。
髪のボリュームも多く見せることができますよ。
ヘアカットをすると、少し切っただけでも髪がグンと軽くなりますよね。髪の毛というのは意外と重量があるものです。髪が薄くなるということは、髪を支える頭皮のパワーが落ちている証拠でもあります。髪を切って重さを減らしてあげるだけでも頭皮の負担を減らせますよ。
パーマとカラー、そして紫外線の影響
パーマやカラーは、どうしても髪・頭皮への負担になってしまいます。薄毛が回復してくるまで避けるのが理想ですが、そうも行かない場合はできるだけ「髪と頭皮にやさしいタイプ」をオーダーしましょう。
美容師さんに自分の髪と頭皮をチェックしてもらいながら相談し、ベストな方法をアドバイスしてもらうようにします。
薄毛の対策の基本は生え際も同じ
生え際の髪は細く柔らかくて他の部分とは髪質が違いますが、薄毛対策の基本は同じ。薄毛を根本から解決するには、頭皮の状態改善が欠かせません。
酸素や養分を運ぶ血流を良くするために、マッサージが有効です。
指の腹を使ったツボ押しは簡単にでき、即効性があります。髪を洗うときは、頭皮をマッサージしながら行うようにします。
▼頭皮を柔らかくする方法を美容師さんに聞きました。
シャンプーやヘアケア製品は、洗浄成分がマイルドで刺激が少ないタイプを選びます。
一般に「アミノ酸系」や「ノンシリコン」と表示されている製品は、髪と頭皮の健康を考えた配合になっているものが多くなっています。製品選びに迷ったときは目安にすると良いでしょう。
シャンプーでありながら育毛効果を持つ「育毛シャンプー」という種類もあります。
育毛ケアをしたいけど「育毛剤」を買うのは抵抗があるといった方も手に取りやすいですね。
ストレスの多い時代ですから、女性でもあらゆる年齢層で抜け毛・薄毛が気になるといった声は珍しくありません。
そのため、年齢を超えて使える女性向け育毛製品がたくさん販売されています。積極的にケアしたい人は取り入れてみてください。
「薄毛」は男女双方に見られる現象ですが、女性と男性では原因も対処方法も違います。
女性向け育毛剤なら女性ならではの原因に働きかけるように設計されているため、効率良く状態改善ができます。
育毛習慣を気持ちよく続けられるよう、香りや使い心地にもこだわった製品が多くなっています。ひと昔前のように「育毛剤=男性、高齢」といったイメージは、もはや時代遅れになっていますよ!
頭皮の柔らかさチェックで薄毛傾向が分かる?!
抜け毛・薄毛対策のカギである「頭皮の健康状態」は、頭皮の柔らかさをチェックすることで測ることができます。
頭皮というのは、栄養や血行が行き届いていれば柔らかく弾力がありますが、不健康な状態だと流れが滞って硬くなります。それはつまり、抜け毛・薄毛になりやすい状態にあるということ。次にご紹介する2種類のチェック方法で早めの診断に役立ててください。
① 手を握ったときの親指の付け根部分の感触と同じくらいの感触が理想とされています。
もし、甲の部分と同じくらいに感じられたら硬くなっているといえます。前の項でご紹介したような「頭皮状態改善策」を始めましょう。
慣れないうちは「感触」の判断はなかなか難しいものです。次の方法でも簡易判断ができますのでお試しください。
② 両手10本の指で頭を持ち、前後左右に動かしてみたとき、頭皮がスムーズに動いているように感じられるなら「柔らかい」、動きが感じられないようであれば「硬い」状態です。
薄毛が本格化する前に手を打ちましょう。頭皮の状態が良くなっていけば、徐々に硬さはほぐれていきます。
薄い生え際を隠すコツ
さて、上記のような薄毛対策を実行しつつも、状態が改善するまでは人に薄毛を気付かれたくないですよね。生え際の薄毛は、ヘアカットやスタイリングの工夫次第で目立たなくできます!
美容院に行くときは是非、美容師さんに相談してみて欲しいと思いますが、自分で今すぐできることも色々あります。
例えば、シンプルに「分け目を変える」だけでも薄毛の印象はかなり和らぎます。
生え際のボリュームダウンが気になったとき、試しに鏡の前で分け目を変えてみてください。きっと「見慣れていたために気付けなかったこと」が分かると思います。
分け目も薄毛がよく目立つ部分ですので、時々位置を変えるのを習慣にしてしまうのがべストです。分け目の位置が変わると顔の印象も変わりますよ。
前髪を上げて後ろで束ねている髪型をしているなら、この機会に前髪を作ってみてはどうでしょう? 引っ張られて負担がかかっていた頭皮を休ませ、髪を回復させることができます。
前髪があると若く見えるのもメリットです。
もし、前髪部分が薄くなってきたように感じるなら、美容院で前髪自体を増やしてもらうこともできますよ。前髪に割り当てるパーツを増減することによって「厚い前髪」にも「薄い前髪」にも調整することが可能なのです。
前髪を増やせば、気になる部分が上手く隠れるようにアレンジしやすくなりますね。
女性ならではの生え際対策を
「老け」の印象を強くする生え際の薄毛は、気になるエリアが広がってしまう前に早めに処置することがポイントです。
毎日鏡を見ているとき、「何となく薄い印象」を感じた時点で何らかの変化が始まっているはずです。「印象」が明らかな「変化」として目に見えてからでは、改善に時間がかかってしまいます。
生え際の薄毛には髪型が原因のケースも多いので、当てはまる点がないか見直してみましょう。
ヘアスタイルには「頭皮負担が高いものと低いもの」があります。
「薄毛」という現象は頭皮の健康と直結しています。
頭皮環境を改善するケアを早めに取り入れておくことは、将来を見据えた対策にもなるのです。


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