
女性の日常には、ヘアカラーやパーマ、ドライヤー、アイロンの熱など、髪の毛がダメージを受ける原因があふれています。ヘアケアというと、コンディショナーやヘアパック、トリートメントなどの集中ケアに目がいきがちですよね。ですが、今回注目したいのが「シャンプーによるヘアケア」です。
なぜ、ヘアケアでシャンプーが大切なのか、その理由を紹介します。
ヘアケアの基本は毎日のシャンプー
ヘアケアしたいのに、なぜ洗い流してしまうシャンプーが基本になるのか、不思議に感じる方もいるのではないでしょうか。
トリートメントやヘアパックのように、髪をしっかりケアした方が手っ取り早いように思えてきますよね。確かにそれは間違いではありませんが、シャンプーは毎日のヘアケアの基本中の基本。髪の汚れを洗い流すだけではなく、髪や頭皮を清潔に保つためにも重要なケアなんです。
そんなシャンプーの特徴は、洗浄成分が含まれていることです。これは、トリートメントやコンディショナーとは異なり、「汚れを落とす」というシャンプーの役割において、洗浄成分がダメージ髪のヘアケアにとても重要なのです。
洗浄成分とは、髪や頭皮についた汚れを洗い落とすもののことです。ということは、洗浄力が強すぎると髪や頭皮に必要な成分まで洗い流してしまうことにもなりかねません。つまり、理想的なシャンプーは髪に必要な成分は残して、いらない汚れや皮脂だけを洗い流す「ちょうどいい」洗浄成分です。
では、シャンプーの洗浄成分はどのようなものがあるのか、それぞれの特徴を紹介していきます。
シャンプーの4つの洗浄成分
シャンプーの洗浄成分ひとつではありません。大きく4種類に分けることができるので、それぞれの洗浄成分の特徴を紹介します。
アルコール系シャンプー
アルコール系の洗浄成分は「硫酸系」と呼ばれることもあります。この特徴は、洗浄力の高さと泡立ちの良さです。少量でもモコモコとした、きめ細かい泡が立つので洗い心地にとても人気があります。
泡立ちの良さや洗い心地だけが良ければいいという方にはおススメですが、洗浄力がとても強いので敏感肌の方だと頭皮にも刺激が強いと感じることもあります。強い洗浄力は髪や頭皮に必要な油分まで落としてしまうので、知らずに繰り返し使っていると髪の毛がパサパサになってしまう可能性もあります。アルコール系の洗浄成分は「硫酸〇〇」と表記されるので、購入する時は成分欄を確認して見ましょう。
石鹸系シャンプー
石鹸成分を使ったシャンプーも、同じように洗浄力の強さが魅力です。また、自然由来の成分が使われることが多く、環境にも配慮されたものだと言えます。
ただ、頭皮への刺激の強さとカラーやパーマが落ちやすくなるというデメリットも持ち合わせています。髪にも頭皮にも刺激が強すぎて、洗い上がりもごわつきやすいという特徴もあります。環境にはとてもよいのですが、髪に対してはあまりおすすめとは言えません。
成分欄に石けん用素地や脂肪酸ナトリウムのような表記があれば、それは石鹸系シャンプーに該当します。
アミノ酸系シャンプー
女性からも高い支持を集め、抜群の人気があるシャンプーがアミノ酸系です。
頭皮への刺激も少なく、保湿効果があるのでヘアケアに関心がある多くの女性が使っています。アミノ酸はたんぱく質なので、髪にも頭皮にも優しく低刺激で使うことができます。髪だけでなく敏感肌で頭皮が弱い方でも使いやすいというのが最大の魅力なんです。
その一方で、洗浄力や泡立ちという面では、アルコール系や石鹸系のシャンプーには敵いません。成分表記にグルタミン酸やタウリンなどの表記があればアミノ酸系のシャンプーに該当します。
天然由来(ベタイン)系シャンプー
あまり聞きなれない「ベタイン」ですが、これは砂糖大根由来のアミノ酸系保湿成分のことです。
保湿力がとても高く、私たちのお化粧品にも使われることが多い成分です。お肌にもやさしく低刺激なのにモコモコと泡立ち、天然由来なので環境にも配慮された洗浄成分です。ほとんどデメリットがない代わりに、ドラックストアやスーパー、ホームセンターなどではほとんど見かけることがありません。多くの場合、通信販売で専門に扱っているお店や美容院などで入手することになります。また、価格がかなり高めなので、毎日のヘアケアとしては少しコストパフォーマンスが悪くなることも。
シャンプーの成分欄にはそのままベタインと書かれています。
注意したい洗浄成分
ダメージ髪に悩む女性は特に、シャンプーの洗浄成分に注意する必要があります。中でもアルコール系と石鹸系のものには気を付けなければいけません。
お伝えしたようにどちらも洗浄力が強くて、髪や頭皮に必要なものまで落としてしまうことがあります。特に、アルコール系シャンプーは脱脂性も強いので、必要な皮脂まで洗い流してしまうんです。
頭皮にとっても刺激が強いので、ダメージ髪には不向きだと言えます。
髪に汚れが付いたときやたくさんの汗をかいたときは、たっぷりの泡でモコモコと洗ってスッキリしたいという気持ちになりますが、ヘアケアのためにはグッとこらえて、この2つの洗浄成分が使われたシャンプーは避けるようにした方が無難です。
ヘアケアにおすすめなのはアミノ酸系シャンプー
コスト面でも優秀
「毎日のヘアケア」を念頭に置いてシャンプーを選ぶなら、断然おすすめなのはアミノ酸系シャンプー。
ベタイン系洗浄成分を使ったシャンプーはダメージ髪にもおすすめで理想的ですが、価格が高めでかなりの高級品です。シャンプーでのヘアケアを考えるときは、「継続して使い続けられること」が大切なので、価格もお手頃で手に入りやすいアミノ酸シャンプーを選ぶようにしましょう。
もちろん余裕があれば、ベタイン系のものを選べばもっと良質なヘアケアができるでしょう。
保湿効果
アミノ酸には髪のハリコシを保つケラチンという成分や、NMFという保湿成分も含まれています。
つまり、ダメージ髪のケアにとても適しているんです。シャンプーでありながら、まるでコンディショナーのような働きをしてくれます。
オイリーだから、洗浄力が心配…という方にも
頭皮がオイリー気味でべたつきに悩んでいると、洗浄力が強めでスッキリ洗えるシャンプーを使いたくなります。ですが、これが逆効果になることも。
頭皮の皮脂を過剰に落としすぎると、ますます皮脂の分泌を促してしまうので、かえって悪循環に陥いることもあります。
アミノ酸シャンプーとオーガニックという組み合わせも!
ヘアケアにオススメのアミノ酸系ですが、これにオーガニック素材やハーブを組み合わせたシャンプーも販売されています。シャンプーを選ぶときの基準に、香りを大切にしている方も多いと思いますが、ハーブの香りとアミノ酸系の洗浄成分の組み合わせなら、香りというポイントもクリアすることができますよ。
ヘアケアを考えるとき、一番に注目するべきものがシャンプーの洗浄成分です。
刺激と洗浄力が強いアルコール系や石鹸系はダメージ髪のヘアケアにはあまり向いていないでしょう。
毎日のシャンプーだからこそ、低刺激で保湿効果が高いアミノ酸系シャンプーやベタイン系のものがおすすめです。とくに種類も豊富で価格もベタイン系より低価格のアミノ酸シャンプーを選べば、無理なくヘアケアを続けていくことができますよ。
▼マイナチュレのスカルプシャンプーはアミノ酸系シャンプーです。
マイナチュレのスカルプシャンプーをモニターさんにレポートしていただきました!


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