
日本人の女性の場合、30代後半が白髪になる平均年齢と言われています。個人差もあるので、20代から悩まれている方もいるのではないでしょうか。白髪が気になりだすと、白髪染めをする際に、どのタイプのものを使用するべきか迷われるかと思います。そこで今回は、白髪染めについて、他の染料との違いも交えながら紹介します。
白髪染めの仕組み
白髪染めの目的は、白髪をぼかして目立たなくすることです。
白髪染めは1剤と2剤を混ぜて使用する酸化染毛剤の1つで、脱色と色を入れることを同時に行い、髪を染めていきます。
白髪を1度で染めることができ、数週間持たせることができます。
一方で、染料に入っているジアミンに対してもアレルギー反応を起こす人がいたり、染めた後は髪の毛が痛みやすくなったりなど、注意が必要です。
白髪染めはこんな人に向いています
ジアミンのアレルギーが無く、頻繁に白髪ケアを行うことが難しい方や、一度でしっかり染めたい方に向いているでしょう。髪の毛のダメージが酷くなく、染めた後のケアも行える方に向いています。
アレルギーに関しては、以前大丈夫だった方も、利用する際にはパッチテストをしましょう。
白髪染めは美容室と自宅でのセルフカラーの2通りかと思います。
自宅で行う場合は、準備から洗髪まで含めると、時間がかかります。また、自分では見えない部分も頭皮に付かないように塗っていくことが難しい場合は、美容室での施術の方が良いかもしれません。
他のカラー剤の特徴と白髪染めとの違い
‛白髪を染めるカラー剤‘と聞いて、まず白髪染めを思い浮かべる方が一番多いのではないでしょうか。
白髪ケアのイメージとして定着しているものは‘白髪染め’だと思いますが、他にも白髪を染めるヘアカラー剤はあります。
おしゃれ染め
黒髪を好きな色に染めるカラー剤であるおしゃれ染めは、白髪染めと同じ酸化染毛剤です。そのため、仕組みは白髪染めと同じですが、髪の色を明るくするために脱色する作用が白髪染めより強い、などの薬剤の配合量が異なります。
髪の色を1度で明るくすることができ、色を数週間持たせることができます。一方、髪の毛のダメージにも繋がってしまいます。
おしゃれ染めでも白髪は染まりますが、白髪の量が多い方や、しっかり白髪を染めたい方は、白髪染めの方が良いでしょう。
美容室で染めている方は、おしゃれ染めから白髪染めに変えるタイミングを美容師さんに相談されると良いかと思います。
ヘナカラー
天然の染料として支持も多いヘナカラー。植物からできているので、化学成分にアレルギーがある方や肌が弱い方、髪を痛めたくない方などが使っているようです。
ヘナは白髪を染めることができますが、真っ黒にすることはできません。ヘナ自体の色素がオレンジや赤褐色のため、白髪も赤褐色に染まります。明るくする作用はないため、黒髪を染める事はできません。
天然のヘナだけでは黒くすることが出来ないため、商品によっては化学成分が入っている可能性もあるので、使用する際には注意が必要です。また、植物アレルギーがある方はパッチテストを行う必要があります。
カラートリートメント
最近商品が増えている白髪用のカラートリートメントは、使用回数を重ねる事で徐々に色を染めていくカラー剤です。
おしゃれ染めのように脱色の作用がなく、色を表面に載せていく形式で染めていきます。髪へのダメージは少ないですが、黒髪を明るくすることはできません。
▼白髪用カラートリートメントについてはこちら
一時染め
シャンプーで簡単に落とすことができるカラー剤です。大がかりな準備やお風呂場での使用の必要がなく、手軽に利用できます。
「お出かけ前に1本だけ白髪を見つけてしまった」「こめかみの部分だけ白髪が気になる」など、緊急でその時だけ白髪を隠したい方が利用しているようです。
白髪の量が多かったり、長期間染めておきたい方は白髪染めの方が良いでしょう。
白髪になるメカニズム
ここまで、白髪染めをはじめ、様々なカラー剤も紹介してきましたが、そもそもどうして黒髪が白髪になるのかを紹介します。
髪が黒色になっているのは、メラニン色素が細胞にあるためです。
このメラニン色素が供給されなくなると白髪になります。加齢の場合を含め、なぜメラニン色素が供給されなくなることが起きるのかは、はっきりと分かっていません。他の身体の機能と同じく、加齢により色素細胞の幹細胞が次第に衰えるためではないかと言われています。
髪の毛は死んだ細胞で出来ているため、1度白髪になった髪の毛を黒髪に戻すことはできません。
加齢による白髪の場合、対策は今回紹介したような白髪を染めるものを利用することです。
▼白髪についてはこちら
白髪染めを上手く活用してケアを行いましょう
いかがでしたでしょうか。白髪ケアの方法は様々ありますので、ご自分の目的や髪の状態に合わせて選んでみると良いでしょう。
白髪染めは長く使用することになるかと思います。どの染料でもパッチテストは行うなどの注意を払いながら、上手に白髪ケアを行ってくださいね。


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